AUBE JAPAN

2015年10月ベトナムの首都ハノイにある総合施設『インドチャイナ』内にオープンした日系の美容室『AUBE JAPAN(オーブジャパン)』です。
日本人のスタイリストとベトナム人のスタッフが、皆様のお越しを心よりお待ちしております

記事一覧(107)

日本人美容師は海外で通用するのか?「’海外美容師’という生き方。」その十四。

日本人美容師は海外で通用するのか。結論から言うと、「ある程度は通用する」と思う。なぜかと言うと、国にもよるが海外にも一定数の在住日本人がいるので、海外においての「日本人美容師」という価値があるからだ。なので、日本において日本人のお客様から支持を得ることができていたスタイリストなら、海外在住日本人のニーズも満たすことができると思われる。(もちろん、逆に日本で一定の結果を出せていないスタイリストが、新たなステージを探して逃避するように海外にステージを移したとしても、努力無しでは海外のお客様はおろか日本人のお客様からの支持すらも得られない。)その場合お客様は日本人なので、英語や現地の言葉を話す必要もない。しかし、上記の状態は「海外で通用している」と呼べる状態なのだろうかとふと思う自分がいる。僕が思い描く「海外で通用している」と言うのは、人種を超えて海外のお客様からの支持をも集めることが出来ている状態のこと。さらには、例え上記のような状態で「通用」していたとして、現地の日本人美容師が増えれば、お客様からの支持を集めることが出来ていないと競争に敗れ、もちろん需要は減ってくる。なので、少なくとも特に日系美容室の少ない国などでは「ある程度は通用する」と想う。では、その次のレベル。海外で「バリバリ通用する」にはどうすればいいのか。僕が感じていることをいくつか。•まず「言葉」の壁。海外に住んでいると、海外在住外国人だからには、英語くらいは喋れるだろう、と言うテンションでみんな接してくる。そして実際、母国語が英語でない外国人もある程度英語を話せる人が多い。なので、海外でチャレンジするには、英語は学んでおいて損はない。通訳を通してカウンセリングを行う際も、カウンセリングというデリケートな部分では、言葉の壁を克服するためにもチームワークは不可欠だ。言葉の壁に付随して、言語、非言語コミュニケーション能力の高さもあると絶対的に有利だ。•また、海外に限らず美容師に不可欠となる「経験、技術」。日本人美容師で、ブロンドヘアの白人のお客様や、クルクルの髪の毛の黒人のお客様を担当したことがある人はどれくらいいるだろうか。韓流アイドルの写真を持ってくるお客様もいれば、テイラースウィフトの写真を持ってくるお客様、フェードスタイルの写真やブレイズの写真を持ってくるお客様もいる。海外で通用していくには、そういった幅広いお客様のニーズを理解して再現するという技術力と、多様なお客様の好みに寄り添えるセンスが必要。技術的にも感覚的にもオールマイティさが必要となってくる。•柔軟性も不可欠だ。 お客様の好みの違い、髪質、人種、カウンセリングから雑談などを含めた会話、ブローワーク、フィニッシュワークでの仕上がり、仕上げ方の違い、さらには美容室とお客様と言う概念まで、特に海外で働きはじめたころなんて、日本にいた時の概念が覆されるような出来事ばかりだ。そんな時、「これが日本のスタイルなんで」とか言っていると、そのスタイルがハマるお客様からしか支持されなくなる。ターゲットを日本人を含めた様々な海外のお客様にフォーカスする場合は、そんな数々の出来事を乗り越えて自分のものにしていける柔軟性と吸収力が必要だ。•そして、「自信」。上記の柔軟性と矛盾しているかと思うかもしれない。しかし外国人は、日本人ほど謙遜、謙虚さの美徳みたいなものを読み取ったりしない。特にビジネスシーンにおいてはなおさら。いやー僕なんて、、、とか謙遜しているよりどちらかというと、俺が俺が!という姿勢の方がウケると思う。自社の製品を自信を持って提供している会社からサービスを買う。あなたが自信を持って勧めてくれるなら買うわ、みたいな感じだ。つまらないものですが、、、なんてスタンスでいると、つまらないもの売りつけんなよ!となる。自信がありそうなスタイリストの方が、お願いしてみよう、となりそうだ。そもそも余程の日本ファンじゃない限り、自信なさげにしている日本人美容師にお願いしてみようと言う外国人は多くはないかもしれない。(これは個人差があると思うが、同じサービスを提供したとして、個人的には外国人に対して、いわゆる日本的なというか、リスクマネジメントも視野に入れた細やかな気配りや接客スタイルを前面に出した「丁寧な接客」よりも、「これが僕の提案するスタイルです!」バーン!とやっちゃった方がウケが良い。多分そっちの方が自信を持って提供したものに見える。のだろうか。)つまり自信、と言うよりはお客様にとっての、自信のある美容師、と言うポーズでいることが重要だ。なので自信が持てないうちはせめて頼りない姿を見せずに、お客様の前では自信のある素ぶりを見せよう。ーーーーー海外美容師としてバリバリ通用するには、こう言った要素があると強い。確かな技術力と自信のある振る舞いで、ユーモアセンス溢れる会話に英語で付いていける言語力と柔軟性があれば、きっと海外ではバリバリ通用する。人気美容師になれると思う。海外でバリバリ通用していこうと思ったら、もちろん色んな形があると思うが、上記のような強みは必ず海外美容師の強い味方となること間違いなしだ。書いてて思います、、、日々勉強。笑〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

ベトナムファッション産業の幕開け。「’海外美容師’という生き方。」その十三。

日本の外務省領事局政策課が発表した海外在留邦人実態調査(平成30年要約版)の結果によると、2017年10月1日時点でベトナムに在留している邦人数は17266名。男性12150名。女性5116名。永住者242名。長期滞在者17024名。在留届を提出している人が7割と想定すると、実際には25000人以上の日本人がベトナムに住んでいるという。その内15000人以上がホーチミン在住というデータもある。国、地域別ランキングでは16位。在留日本人の数は現在右肩上がりで、実際在住者の僕から見て、ベトナムは現在進行形で急速に発展している。ハノイ市内の移動は、バイク、車で、僕の移動手段はグラブアプリを使ってのバイクタクシーか、車のタクシーだ。日本人は、タクシー移動なんてVIPー!と思うかもしれないが、違う。それしか移動手段が無い。しかし、現在ハノイは鉄道を建設中。高層ビルもバンバン建っている。駅が出来ると、駅ビルが出来たり、駅周辺の地価の変動があったり。街の発展に伴って、ファッションも発展する。バイクがメインだとヘルメットを被るので、男性は整髪料を付けなかったり、道が整っていないので自然と動きやすい服装をチョイスしたりなどの抑制は、インフラの整備に伴いより自由になって行けば、美容師としてもより面白さが出てくるのでは?と思ったり。美容師なら、自身がトレンドセッターとなってスタイルを提供するって凄い嬉しいし醍醐味じゃないかな?とか思ったり。ベトナムでも、色んなことが変化している。波が来るのは目に見えてて、それがいつかは分からないけど、来るのはなんか直感で。サーフィンの良い波じゃないけど、もはや、あとは誰が乗るか?!みたいな。海外でそんな勝負を賭けるのって面白そうじゃない??〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

物価の低い国では金持ちになれるのか?「’海外美容師’という生き方。」その十二。

ベトナムの物価は、日本の約3〜4分の1と言われている。(2019年現在)僕がベトナムに来た時もそう言われていた。日本にいた時、この話を聞いて真っ先に思い浮かんだ僕の発想はこう。「物価が3〜4分の1。つまり、こっちの1万円は現地にて4万円の価値。それってベトナムに行くことで、日本で給料約20万円だとして、向こうでは80万円貰ってる人になるのか俺は!金持ちー!」努力無しでもフィールドを移すことで物価の違いの恩恵だけを受ける。それって棚ぼたじゃ無いけど、熱くない?そういえばテレビでもこんな誤解を煽る番組を見たことがある。多少影響はあったようで、それを期待してベトナムに来た人に会ったこともあった。しかし、現実はそんなに甘くはなかった。たしかに、ローカルフードは全般的に安い。一食、50.000vnd(250円)あればお腹いっぱい食べれる。フォーだったりチャーハンだったり、春巻きだったり、バインミーと呼ばれるローカルサンドイッチだったり、レパートリーもある。ビールだって100円で飲める。外国人向けサービスアパートやマンションでは、掃除、洗濯は全部やってくれる。(面倒くさがりの僕にはこれが大きい!)しかし、外国人向けサービスアパートやコンドミニアム(在住外国人が住むマンション)の家賃は決して安くは無い。50.000円の日本の部屋を13.000円で住めると思ったら大間違い。同じくらいか、下手するともっとしたりする。ローカルで探せば安いところはあるが、支払いや大家さんや担当者とのやりとりなどでベトナム語オンリーだと外国人にはややハードルが高く、人脈は必須。日本食屋さんで牛丼を頼むと、600円くらいする。日本では250円で美味しい牛丼が食べられる。日本食屋さんは日本価格もしくは少し上乗せくらいのとこが多い。ベトナムで日本の生活を維持しようと思えば、日本よりもお金がかかるのだ。これに気付かず、来てしばらくはついつい浪費がちだった💦さらには、日本では、高品質なサービスを低価格で受けられる。しかしそんな国は稀で、世界のスタンダードは、安かろう、悪かろう、だ。安いものに高品質を求めること自体が日本的というか。値下げスパイラルの産物というか。外国人は、日本は良いものが安く買える、とドンキホーテに行ったりする。ベトナムのフォーが先日、世界の安くて美味しい料理100選に選ばれたが、1位はなんと日本の回転寿司だ。そういう意味で、そういえばどこかで日本がかつての東南アジア化してきている、と言う記事を見たことがある。250円で安く食べられる、と言ったが、よく考えてみると日本でも250円あれば、美味しいハンバーガーや牛丼、パンやおにぎりが食べられる。冷静に考えてみると、日本は十分安くて良いサービスを受けられる国だ。そういう意味で日本という環境は改めて素晴らしい、と思う。家から一歩も出なくてもアマゾンで必要なものが手に入る。しかし海外では、安いものは値段相応、良いサービスを受けようと思ったら値が張る。雑誌やネットで見つけた欲しいものは、近隣の大都市まで行かないと買えない。物価の違いの恩恵を受けるには、現地の生活に馴染んでこそ。例えば浴槽は無い家が多い。ゴキブリを見て怯えるベトナム人はいない。お湯が出ない家もある。ちなみにハノイの冬は、気温一桁まで冷える。どうだろうか。物価の安い国での生活のイメージが少し変わっただろうか。僕たちは物価の低い国で、円の価値を振りかざして豪遊しているわけでは決して無い!ただ。僕は海外の持つ異国感と言うか。サバイバル精神を刺激されるというか。不便さも含めて、逆に自分にとって必要なものと不必要なものを明確に考えることが出来るようになったり。そういったことを引っくるめて海外で生活していることが何となく好きだ。そんな異国感を楽しめる人こそ、海外生活は面白いかもしれない。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

お客様の求めてるモノを見付ける。「’海外美容師’という生き方。」その十一。

明けましておめでとうございます!2019年スタート!ベトナムに来て今年で4年目。思い返してみると、、、2016年、渡越。日本での生活の集大成としての1年、ベトナム生活スタートで大きな一歩を踏み出した年。➡︎日本でやりたかったことや、やり残したと思ったことに色々チャレンジしました。長い間ずっと応援してくれていたお客様やスタッフからも、ベトナム行きを応援する言葉や、、いなくなると困る!と言う言葉を掛けて頂いたり。自分がいなくなることで寂しがってくれる方の存在がすごく大きくて、大切に思いました。約7年過ごした環境を離れる意味でも、日本での生活のまさに集大成という感じの1年でした。⬅︎2017年、店長に就任。2号店オーブシエル出店。本店の売上は昨年度を大きく下回る。ベトナムでの生活、ベトナムでの仕事と、初のマネージメント業務や、これまでの日本で培った特に仕事に対しての価値観、ベトナムと日本での物事に対しての認識のズレを肌で体感することで、学びながら、自身のこれまでのスタイルを現在の環境にアジャストすると言う意味で大きかった1年。そこで初めて、お客様にとってのスタイリストとしてのブランディングの重要性と自身の無個性さ、マネージメント業務の難しさ、海外においての自身の技術的、精神的な改善点が浮き彫りになったと言うことが僕にとって大きな意味を持った年。➡︎2号店に当時のトップスタイリストが店長として移動しました。それに伴い年中無休から火曜定休日を設けたのもあり、本店の売上はかなり落ちました。さらには当時の創業メンバーもその時期全員退職し、慢性的なスタッフ不足とマネジメント業務の兼任でまさに孤軍奮闘の1年でした。売上もさがり、スタッフもいなくて、、。この時は本当に自信を無くして、どうすればお客様が来てくれるか、どうすればお客様に選ばれる存在となれるか、を本当によく考えました。本店3番手のスタイリストだった僕はこの年店長となり、お店における自身のウェイトが自然と高くなり、良くも悪くも僕のカラーが出るようになりました。その時、改めて、店長そしてスタイリストとしての自身の存在感と言うものの必要性を嫌でも感じるようになりました。本当の意味でのブランディングが必要でした。入客の機会も自然と増え、向上心からと言うよりもけつを叩かれるような感じで、成長しないと!という意識に駆られた1年でした。⬅︎2018年。新業態オーブカルム出店。個人売上、グループ売上共に最高売上達成。スタッフの平均勤続年数も上がり、みんなでの成長を実感できた年でもあった。しかし自身所属のオーブ本店は1店舗時代の最高売上には届かず。趣味が充実した1年だった。カメラやジム、サーフィンなど。30歳を迎える。➡︎この年の売上は右肩上がりで、昨年からは想像も出来なかった売上ベースを確保する事が出来ました。スタイリスト1.4体制+火曜定休日という中、年中無休、3人体制だった頃の売上に匹敵するほど!初めは前任の2号店店長の退職に伴い、補充のため自然と二店舗、各店スタイリスト1人体制となりました。ベトナムに来て下っ端だった僕はいつしかグループとして一番古いスタッフとなり、まさに新生オーブと言った感じでした。本店は最大スタイリスト3名体制だったのが、この時僕ひとり。3人だった時の最高売上はおろか、2人体制だった時の売上を維持できるかすらも不安でした。しかしいざ蓋を開けてみると、1人体制となった初月になんと、2号店オープン以来の本店最高売上を達成することができたのでした。この時は本当に嬉しかった、、、この月は僕の美容師人生の最高売上を達成した月でもありました。正直自信を少し取り戻しました、、これも支えてくれたスタッフあっての結果でした。年も近いし悪態をつくこともしょっちゅうですが、今でもスタッフには本当に感謝してますし、感謝の気持ちをわすれないよう心掛けています。新業態オーブカルムのオープンもオーブとして大きなチャレンジでした。僕が社長にお願いして形になった経緯もあるので、失敗する訳にはいかないという責任も感じていましたが、なんとか結果が付いてきて一息つくことができたという感じです。⬅︎2019年。30代のスタート!目標はまずはグループ総売上、店舗売上目標達成。スタッフ、お客様に必要とされる店舗であるためにも、価値を生み出し続ける存在であること。そして〜昔から自分の理想の将来像をイメージしたとき、その時の自分の年齢は30歳くらいだった。20歳の僕が今の僕を見たとき、すげー!と思うだろうか。それともがっかりして、将来に絶望してしまうだろうか。1つの区切りとして、まず昔憧れたカッコいい大人の自分を達成するために残された時間はそれほど多くはないつもり。まだまだ発展途上。途上だけど、発展はちゃんとしている。今年は、「お客様の望む僕」と言うものにもっともっとフォーカスして、頭を使う一年にしたい。「僕」とは、等身大の僕ではなくて、将来の理想像としての「僕」。接客スキルやサービス、技術的な向上はもちろんのこと、今お客様は何を求めているのか。オーブのお客様は何を求めているのか。スタッフは何を求めているのか。海外のお客様は何を求めているのか。ハノイの方は何を求めているのか。ベトナムの方は何を求めているのか。日本の方は何を求めているのか。世界の人々は何を求めているのか。それを突き詰めて具現化できた時、お客様へと届けられた時、10年前の僕が見た目標は、不思議と達成出来ると確信しています。そのために出来ることって、山積み。➡︎お客様、スタッフに感謝の気持ちを忘れずに。そして、まだまだ達成するべき事は山積みです。それを着実にクリアしていくことを習慣化することが今年のミッション。それに、なにも考えずに過ごしてしまうと、本当に気付いた時にはおじいさんになってしまう恐怖心、、笑いい意味でも悪い意味でもベトナム生活に慣れてきた最近。だからこそ、改めて初心に帰って、今だからこそ出来るはずの次のステージへと進む必要性を感じています。それを今年は自分で用意出来る一年にしたい。30だけどまだシブいおじさんではなくカッコいい若者を目指しているので、見た目年齢若者のうちに目標達成出来るように!今年は体と頭もしっかり使って!頑張って行きたいと思います!⬅︎2019年もよろしくお願いします!〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

評価の高い日本ブランドと、あなたの価値とは。「’海外美容師’という生き方。」その十。

日本という国はとてもブランド力がある。アジア諸国の中でも経済大国として世界に台頭してきた日本のこれまでの評価だ。世界でメイドインジャパンのモノは非常に評価が高い。さて、では日本人はどうだろうか。現在、日本の経済成長は停滞していると言われ、東南アジア諸国の成長は目覚ましい。ベトナムと日本。物価は日本の約3分の1程度と言われている。イチ美容室の店長の立場から見て、僕はスタッフの採用だったり求人を行なっているが、当たり前に日本人の給料はベトナム人スタッフと比べるとベラボーに高い。逆の言い方をすれば、日本人1人を雇うのなら、優秀なベトナム人を3〜4人(下手すると5〜6人)雇えるのだ。イチ現地の経営者から見ると、各国の物価の違いや人種なんて関係ない。単純に3倍給料を払うのなら当然、働きは3倍以上を期待せざるを得ない。給料を3倍支払って、期待値に満たないと当然必要性を問われてくる。一生懸命働いていて生産性の高いスタッフと、給料は高額でも中々思うような働きをしてくれない、とか。もちろん、色んな状況だったりが関係するので、一概には言えない。しかし少なくとも理美容師で、日本の料金で仕事をしようと思うなら、現地相場よりもかなり高い金額となる。カット100円のお店がある中、今当店では3000円。これを日本に置き換えると、1000円カットが沢山ある中で、美容室でカット単価30000円で勝負する、と言うことになる。つまり海外で勝負するには、あなたのカットには3倍出す価値がある!と言われる存在にならなければならない。あなたには他スタッフの3倍給料を支払う価値がある!と言われる存在にならなければならない。グローバル化で物価とか関係なしに、あなたの価値は裸になる。どこでも勝負できる技術だったり武器だったり接客だったり。僕は今そんな価値ある存在となれるよう頑張っている。もし海外で勝負しようとするあなたもその心の準備くらいはしておいた方がいいかもしれない。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

日本式カウンセリングと海外のお客様の反応。「’海外美容師’という生き方。」その九。

日本において、お客様にカウンセリングの際、細かく確認することは丁寧で良い接客とされる。例えば、5センチくらいカットしてもいいですか?とか、レイヤーをいれてもいいですか?少し軽くしましょうか?前髪は作りますか?など。美容師側からこう言った確認を細かく行うことによって、お客様の、「ホントはもっとここ短くしたいけど言いにくいからガマンしよう、、、」と言うのを回避できる。僕もお客様目線でその気持ちはすごく分かる。本当はもっと軽くてもいいかなー、、、とか思っても、「ぁ、大丈夫ですー」と言った経験はある。リスクは回避しておくに越したことは無いし、リスクマネジメント的視点からしてもこうやって保険をかけてカウンセリングを行うことは大切だ。基本的には特に日本人に対して、こういうカウンセリングスタイルを取ることも多い。しかし。接客は完璧なマニュアル化なんて出来ないため、もちろんケースバイケースというか、100人いれば100通りのゴールがあるもの。(海外に限らずかも知れないが)海外、特に外国人のお客様に対しては必ずしも上記のような接客スタイルが最適解とはならない場面がある。お客様は、「どんかスタイルが似合うと思いますか?」と結構丸投げしてくるのだ。例えば僕はよく、女性のお客様には結べる方がいいですか?結べないくらいがいいですか?と聞く。ショート〜ミディアムか、ロングヘアーがいいか。それくらいなら聞いても問題無しだ。そこでもうスタイルを提案しちゃう。あなたに似合うものはこれでしょう。という感じ。問題は、あなたの意見を求めているお客様に、ここはこのくらいがいいですか?軽くしますか?ちょっと長いですが?と聞きすぎてしまうこと。あれ?全然いいことじゃん、なんでだめなの?あなたはそう思っただろうか。では逆にお客様の立場に立って一度考えてみよう。ベトナムのローカルサロンでは、カットは500円くらいで結構流行ってるお店に行ける。それをあえて当店にて、もしくは他の日系サロンにて3000円かけてカットしに行くと言うことは、日本で言うと、前々から予約をしてカリスマ美容師にカットしてもらうような感覚に近い(?だったらめちゃ嬉しいけど!)かもしれない。日本人スタイリストにとっては日本とベトナムの物価の違いでしょ、とだけ思うかも知れないが、現地のお客様からしたらそんなの関係ない。あなたがもし、いざ憧れのカリスマ美容師にカットしてもらう時が来たとして、美容師に、ここ何センチ切ります?もっと軽くします?これくらいどうでしょう?と聞かれまくったら、あなたの気分はどうだろう。知らねーし!とならないだろうか?いやいや、もうお任せしますから、良い感じにしてくださいよ!と思わないだろうか。まして写真なんか持ってこられても、イメージの共有ならオッケーだが、なんかの写真と全く同じにされるよりもお任せスタイルの方が価値がある。僕だったら、もう憧れの美容師さんに切ってもらうならそれはもう、お任せで!と言う。もはや、その美容師さんの提案したもの、良いと思ったものなら100%オッケー。みたいな。美容師さんがドヤ顔して、どう?って自信持って仕上げて来たスタイルだからこそ価値があるくらいに感じる。何が言いたいかというと、海外でやって行くには、今の例えは極端にせよ、自分はヘアデザイナーだ!と言う自覚が必要かもしれない。お客様の言いなり美容師ではだめ。あなたのスタイルをお客様に売る!と言う意識。あなたのスタイルにお金を払う、あなたのスタイルの価値を、あなたも知る必要があるのだ。そして「自信を持って進めてくるあなた。」をお客様は必要としている。これってもはやカットスキルとかの問題じゃない。海外ではそんな、自信に満ちているあなた、が求められることが多いかもしれない。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

日本人はオシャレなのか。「’海外美容師’という生き方。」その八。

日本が美容先進国であることには全く異論ない。しかし、ここベトナムで、日本人が実際にオシャレかどうか、は別として、日本人がオシャレというイメージはあるのか。残念ながら僕の体感として、答えはノーだ。ベトナムでは、韓国人っぽい、と言うのを、いわゆる’今っぽい人’に言ったりする。オシャレですねー、というニュアンスが含まれている。あるアンケート結果によれば、東南アジア諸国におけるオシャレな国第1位は現在、韓国だという。日本の流行ファッションやヤングファッションも韓流テイストが盛り込まれている。ジャパニーズハングルファッション的な。ベトナムでも、ハングル系アパレルのお店が目立つ。韓国人っぽい、と言う言葉にオシャレというニュアンスが含まれているが、日本人っぽい、と言う言葉には残念ながらそう言ったニュアンスは無いようだ。どちらかといえば、特に顔立ちに対して言われることが多いように感じる。顔の作りが日本人っぽい、的な。ここで海外美容師の僕が海外美容室で働きながら感じていることは、日本人的感性のみで外国人ウケを狙っても、あまり通用しない。通用したとして、よほどの日本信者の方のみだろう。日本のトレンド、日本のファッションはこうなんですよ、では無く、当然現地における日本のファッションの位置付けを理解した上でのお客様目線、と言うのを身に付けなければ、現地の顧客ウケは難しいかも知れない。事実、お客様に日本のヘアカタログを見せても、ふーん、、、と言う感じ。この髪型カッケーこれにしたい!とかこのスタイルかわいー!これにしたい!と盲目的に食いつく、と言うよりも、それなりな距離感から吟味しているような感じ。韓国のスタイルの画像を持ってきて、これにしたい!と言うお客様が多い一方で、日本のスタイルを持ってきてこれにして下さい、と言うお客様は少ない。日本人としての感性を忘れてはいけない反面、現地のお客様に寄り添ったオシャレ感覚を身に付ける。この事は絶対に美容師としての感性、美容師としての幅の広がりに絶対に役に立つ。むしろ、なんで日本ってこうなんだろ?こっちの方がいいじゃん、と思うこともあるくらい。ニューヨーク、パリ、ロンドン、東京。4大都市はきっと今日もオシャレだ。しかし、東南アジア諸国は急速な発展をしているし、国の発展に伴いファッションも発展する。ファッション分野におけるイノベーションの可能性だったり、新たな価値観が生まれたりする可能性を感じずにはいられないのは僕だけだろうか。新たなオシャレ代名詞と呼ばれる国だったり街だったりアーティストだったり、もしくは美容師だったり。ひと昔前までは、一体どれだけの人が韓国をオシャレだと感じただろうか。むしろ嘲笑の言葉が現在でも残っていてたまに聞くことからも、現在のアジアにおけるオシャレアイコンの座を欲しいままにしてる状況なんてきっと誰も予想していなかったはずだ。日本も様々な要因が絡み合って、グローバル化を余儀なくされているような印象。外国人労働者の受入だったり、企業の海外進出だったり。そんな中海外美容師って、結構可能性のある面白い仕事かもしれない。海外は、日本とはまた別の可能性や面白さに溢れている。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

海外を選ぶメリット。「’海外美容師’という生き方。」その七。

ここで海外に目を向けてみよう。海外なんて私には無理だ、とか俺英語しゃべれねーし!とか色んな声が聞こえて来そうだ。でもちょっと待ってほしい。まずここベトナムの平均年齢は28歳だ。日本の平均年齢は46歳。(2018年現在)先に挙げた通りいくらメリットと言われても、理美容師を志す人で、訪問理美容やりたい!楽しそう!という人よりは、どちらかといえばファッショナブルさや華やかさといった側面に惹かれたと言う人の方が多いのではないだろうか。日本で今、ケアブリーチや波巻きスタイル、外国人風カラーが流行しているように見えるが、実際そんなトレンディなスタイルがヒットする層はひと握り。若い子がやりたい技術を覚えたところで、それを使うお客様はあまりいないのだ。そういった人を集めたいなら当然マーケティングが必要だが、みんながそれをやれば差は着かない。やりたいこと自体がレッドオーシャンなのだ。ところがベトナムはどうだろう。平均28歳だ。若い。都内一等地や高店舗力サロン在籍の一部人気スタイリストは分からないかもしれないが、やりたいスタイル、好きなスタイルのお客様ばかりが次から次へと来るサロンなんてひと握りだ。女性が得意でも店が男性客8割、なんてざらだ。ベトナムでは、おそらく日本よりもお客様は若い。上手く自分がトレンドセッターとなる事ができれば、スタイルを売る、という事が出来るかも知れない。これって美容師の醍醐味じゃないかな。そして、これは自虐も入りつつ、なにも海外で生活しているからと言ってみんな英語ペラペラなわけではない。これは本当。さらに言うと、ベトナム在住者でベトナム語を使いこなせている人なんてほんのひと握り。日本語しか話すことが出来ない日本人は実に多い。つまり言葉なんてどうにでもなるのだ。さらには、ここまで言っておいて、海外美容師と言っても、殆どのサロンは、いわゆる海外において、日系サロン、と言う需要を自然と得ることができる。日本人向けのマーケティングさえ徹底すれば、海外美容師と名乗っておきながらも、お客様は日本人ばかりです、と言う状態だって出来る。むしろそう言う人の方が多いかもしれない。つまり海外の美容師は日本人のお客様が多いのだ。これって海外にチャレンジしたい人にとって目から鱗じゃない?僕は海外で勝負するには、日本人は勿論のこと、外国人さえも納得させるスキルとセンスで、バリバリ海外で評価されていく!じゃないと潰れる!くらいに思っていた。そして個人的には日本人はもちろんローカルで流行る店作りを目指している。でも実際のところ、自身が現地語もしくは英語ペラペラで尚且つ彼らに認められる技術の持ち主なら話は別だが、日系サロンと言えば、その多くは現地在住の日本人のお客様が9割だったりするのだ。日本人レストラン、日本人バー、日本人コミュニティに参加して人脈を広げて営業活動をすることで、来てくれるお客様っているものだ。それって、場所が海外なだけで日本と一緒だったりするのだ。物価の高い国ではブランディングが出来れば日本よりも技術料金を高く頂ける。物価の低い国では、日系価格で現地物価生活ができる。勿論海外で仕事をするには沢山のハードルがあるが、懸念していることのまず筆頭に挙がるようなことが意外と全然大丈夫だったりするのだ。日本では、突き抜けられない。もしくは。やっかまれるような、ある種欠点とも思われそうな要素が、海外では武器になったりもする。フィールドを選ぶことは本当に大切。まず、勝てるゲームで勝負する方が楽しいに決まってる。そして、どうせゲームをするなら勝って楽しもう。海外に興味があるけど踏み出せない方がもしこの文章を読んで、あなたの想像する海外生活の印象が少し変わったのなら嬉しい。

何故今海外なのか。「’海外美容師’という生き方。」その六。

今の日本の理美容業界は厳しい。と言われる。確かに。世界がグローバル化の波に乗ってものすごい色んなことが色んな変化をしている真っ只中。その波は、理美容業界にも来ている。これまでの理美容業界におけるビジネスモデルは既に崩壊していると言われている。修行して技術身につけてお店構えて一人前、なんていうのが今では通用しない。世界4大都市と言われる都内都内某カリスマ美容師が独立するという一見当たり前過ぎるような事実でさえ、理美容業界のビックニュースとして取り上げられることからも、いかに独立のハードルが昔と比べて上がっているかを物語っている。少子高齢社会。人口減少。グローバル化。店舗飽和。なり手の減少。労働環境問題。上記の理美容業界におけるデメリットは、ご来店されるお客様が減る。ご来店されるお客様の年齢層が上がる。高齢の方のご来店が難しくなる。若いお客様が減る。若いスタッフのやりたい技術とお客様のニーズにずれが生じる。やりがいを感じられなくなる。独立が難しい。独立してもお客様が来ない。店舗経営が難しい。労働環境問題。スタッフの確保が難しい。お客様もスタッフも情報収集が簡単に出来るので、悪い口コミやクレームは共有されてしまう。面貸しサロンの台頭で育ったスタッフを定着できない。店舗飽和と競争により他店との差別化が難しくなっている。など。出来ない理由なんていくらでも見つかる。どんな事柄にもデメリットがあればメリットも潜んでいる。というのが僕の座右の銘。ではメリットを考えてみよう。年齢層の上昇によって訪問理美容、介護理美容サービスなどの新業態の成長が見込める。グローバル化の恩恵で、ブランディングツールがたくさんある。お客様、スタッフとインターネットを通じてダイレクトに発信できる。インターネットを利用して自己ブランディングをすることができる。業界全体のハイクオリティ化によって、どこでもある程度高いスキルを身に付けることができる。ネットを通じてスキル習得できる。無店舗型独立が可能になったため、独立自体の敷居が下がった。個人事業主などの業態では独立していながらもスタッフ間、店舗間交流が用意になった。メリットはある。世界一の長寿国日本で、1つの仕事だけを生涯全う出来るような人間はほんの一握りだ、とある本に書いてあった。ならば美容師じゃないどんな仕事に就いたってどうせ生涯を約束してくれるわけではないのなら、好きな事をして生きて行こうよ、と思う。これから美容師を目指す人に、僕は手放しにこの仕事を進めたりはしないが、やる気のある人に利点はぜひ提示したい気持ちだ。この仕事は基本的には好きな髪型、好きな服装、好きなメイクが許される。僕はカッコいい若者に憧れているので、好きな格好をしたい。その点この仕事は自由なので、単純に外見的自己実現の自由がある。そんなことか、と思うだろうか。僕はこれ、結構大きなポイント。日本国内に限ってもやり方、生き方は多様化している。ここで海外を見てみよう。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

海外ではタフなメンタルが必要不可欠。「’海外美容師’という生き方。」その五。

日本人にとっての当たり前は、外国にとっての当たり前では無いというケースは多い。例えば、チップの文化だったり、バイクに4人乗りしている一家を毎日見たり、車が行き交う大きい道を堂々と歩いて突っ切ったりすることは、ここベトナムでは日常だ。日本は先進国で、真面目さと言うのが国民性とも言われるほど、シリアスな国だと言われる。確かに。日本人は真面目な人が多い。多分環境も、欧米のように自主性を育むと言うよりも、社会性を身につけることに向いているような環境なんだと思う。いわゆる空気読む、的なことだったり、和を重んじる。そんな日本人の感性は美しいと思う。ただ、そんな繊細な感性だけでは海外では苦労することも多いかもしれない。海外ではいわゆる、日本では少し浮いてる人、くらいな人の方が、空気読めないくらいの人の方が、少し大雑把なくらいの人の方が、生活に馴染めるかもしれない。つまりタフさ。肉体的にも精神的にもタフでなければならない。体調を崩しがちな人は、海外の医療保険や医療環境をしっかりチェックしたり、サポート体制やバックアップがしっかりしているような環境を準備しておくことも大切なことのひとつかもしれない。そして、メンタル的にもタフであることは、海外生活の大きな助けとなる。外国人との文化の違い、考え方の違い、価値観の違い。そこをアジャストできずに思い悩んでばかりいては海外は辛いかもしれない。僕がこの状態を打破するヒントになった言葉がある。バスケ部だった頃のコーチの言葉。個を活かし、個を結ぶ。いい言葉だと思う。この言葉を読み解くと、逆説的に、チームワークを高いレベルで機能させるにはまず、個が確立されている事が前提となる。チームありきの個、ではなく、個がまずあって、それからチームなのだ。あなたが自分をまず出さないと、監督はあなたを活かせない。監督が望むプレーヤーになるのではなく、あなたがどういうプレーヤーなのかをまず示すのだ。大きな日本の会社にこれが必ずしも当てはまるかは分からないが、海外における地域社会ではどうだろうか。仕事や家庭におけるあなたの身の周りはどうだろうか。結局はあなたの人生であって、他の誰かのための人生ではない。主観的に考える。と言うよりも主体的に生きる、という生き方がヒントかもしれない。つまり自分のスタイル。これを持つことで、周りに振り回されるのではなく、周りと対等に生きていくことができる。

ベトナムの美容室事情。「'海外美容師'という生き方。」その四。

日本とベトナムでは、やはり気候や生活環境の違いからか、ヘア事情もやはり違っている。まず、多くの日本人は1日に1〜2回、シャンプーをする。女性ならば1日1回、男性またはショートヘアの方ならば寝癖落としの朝シャンもしくはプレーンリンス(流すこと)をしている人は多いかもしれない。少なくとも1日1回はシャンプーをしている人が多い。ここベトナムでは、いや、ベトナムに限らず外国人で毎日毎日シャンプーをしている人は、日本人ほどは多くない。2〜3日に一回。家賃の安いの家はお湯が出なかったりするので、ハノイのように冬は寒くなるエリアでは、1週間に一回だったりする人もいる。なので、カラーの色持ちは外国人は良い。日本人はその生活習慣から、最もカラーの色持ちが悪い民族だという人もいる。シャンプーブロー、ヘッドスパ、エステ、トリートメントなどのサイドメニューのみでのご来店が非常に多い。僕がベトナムに来て働き始めた時に、シャンプーブローだけでこんなにお客さん来るんだ!と言う衝撃を受けた。そして、海外では、ブロー仕上げの需要がとても高い。日本人的な感覚で言う、コテで巻いて仕上げる様なスタイルも、ブローで仕上げる。アイロンはやだ、と言うお客様も多い。ローカル美容院に行き慣れているお客様はもちろん、ローカルのブロー仕上げを受け慣れている。当然日本から来た美容師さんだからにはという期待値もある中で、初めはこのブローにとても苦戦した。ガチのコテ巻き仕上げみたいなカーリースタイルをブローで仕上げる経験はほぼ無かった。ドライヤーの出力も高く、日本では見ない様なブローワークが多く感じた。もちろんローカルでも上手い人と下手な人がいるが。ブローには自信があったのだが、それはあくまで日本の環境、日本のスタイル、日本の道具、日本のお客様だったからという事を痛感した。アイロン仕上げ、波巻きの仕上げのベトナム人はほぼいないので、アイロンワークは日本で身に付けて来るべきだが、ブロースキルに関しては海外に来ることで確実にレベルアップできる。また、デジタルパーマの需要が高い。日本では、ゴールドパーマやエアウェーブと、デジタルパーマの比率はどうだろうか。デジタルパーマといえば髪に負担がかかる施術というイメージが強いと思う。日本で僕が担当してしてきたお客様の種類別パーマの比率は、ゴールドパーマ、エアウェーブ8割以上、デジタルパーマが2割以下、圧倒的にデジタルパーマは少なく、強くかけたい人、パーマがかかりにくい人用、というような位置づけみたいな感じだった。しかしベトナムではその比率は逆。デジタルパーマが8割超えだ。ここも最初は苦労した。日本人はわざとらしい仕上がりを嫌う。ナチュラル志向と言うか、クルクルは嫌なのだ。セットをしてウェーブを出した時に標準を合わせるイメージ。ベトナム人のお客様は、ノンブローの状態での仕上がりのリッジ(カールの強さ)を求めてくる。そんなにしっかりかけるんだ!みたいな。日本人的な感覚でベトナム人を施術すると当然、パーマが弱い、となる。その上、ベトナム人の髪はアジアンヘアーで、一見すると日本人の髪とそれほど変わらないように見える。事実カットはそうだ。が、パーマはまるで別。キューティクルの枚数が多くて、髪質がしっかりしている。薬液の放置タイムは長く、加温もする。スーパーハードの薬で40分置いたりする。日本ではまず見ない光景かと思う。デジタルパーマの機械の使用も日本と違う。例えば今当店で使っているデジタルパーマの機械。ロッドの温度は120度、140度、160度の3段階。日本の設備のみの営業経験の美容師は果たして、どれくらい髪を軟化させ、120度のロッドで何分加温すれば求めるリッジになるかということがわかるだろうか。日本のデジパーのロッドの温度は90度前後位までが上限の機械が多かったイメージだ。こればかりは経験を積まないと分からないと思う。僕もそう。素直に、先輩美容師に聞くか、現場の設備を使ってトレーニングをして克服するしかない。後進国では技術的に学ぶことが無い。と言っていたある人の事が脳裏によぎりながらも、僕はまだまだ日々成長している。スキルの向上を実感できる喜びって、美容師なら分かると思う。もちろん先に挙げたブロー、パーマのスキルは圧倒的に向上した。他にも新生毛の扱いや外国人のヘアの扱い。学べることはまだまだ本当にたくさんあります。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita 

自分のスタイルが必要不可欠。「'海外美容師'という生き方。」その三。

僕が海外に来てすぐにぶち当たった壁。お客様に言われて戸惑った言葉。「あなたはどう思いますか?」日本で美容師をしていると、お任せで!と言う言葉は仲のいいお客様だったり、美容師が絶対的信頼を得ているシーンでしか、使われることは少ないのではないだろうか。あるいはリスクマネジメント的視点から、お客様のお任せで!は、お任せじゃない!と聞いたりもする。ほとんどのお客様は美容師に対して、こんな感じにして下さい!と言うのを持っている。なので多くの場合日本では、「こんな感じにして下さい」「はい、わかりました」と言うのが一般的ではないだろうか。少なくとも僕は日本では、そういったオーダーのお客様が多かった。そんなお客様への対応に慣れて、お客様のオーダーに対応する対応型のカウンセリングスタイルが自分の中で確立されていた。提案型のカウンセリングを行う美容師も周りに居たが、お客様の望むものとの違うものを提供してしまうのでは?その時お客様は断りにくいのでは?と言う思いから、自分には合わないと思っていた。そんな僕が海外に来て、海外のお客様にカウンセリングをする時、どうも上手く行かないと感じることが多かった。カウンセリングの中で、会話の中で、お客様のニーズを読み取りそれをお客様に伝えて共有する僕のカウンセリングスタイルは、海外のお客様には使えないことが多かったのだ。どういうことか。海外のお客様は、何か変えたい。あなたはどう思いますか?と言うオーダーが結構多い。日本人ほど、明確にこういう風にしたい、というイメージを持っていない場合も多い。僕はお客様のニーズを読み取りたいけど、お客様は僕にとっての「こうあるべき。これがあなたにはいい。」を求めている。そこではオーダーありき、ニーズありきのスタイル提供だけではない、いちクリエイターとしてのあなたの意見、と言うのを求められる。つまり、圧倒的に、「自分のスタイル」と言うものが必要不可欠となる。〜to be continued 〜ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン 伊藤星太。「’海外美容師’という生き方。」AUBE JAPAN hanoi viet namHAIR DRESSER Ito Seita